備前福岡の市

備前福岡の市
について

開催概要

備前福岡の市
毎月 第4日曜日
8:00〜11:00

備前福岡の市は、毎月第4日曜日に長船町福岡で定期開催する
地元生産者との交流が楽しめる朝市です。

開催場所:岡山県瀬戸内市長船町福岡(一文字うどん北側広場)
駐車場:一文字うどん、および妙興寺北隣など

備前福岡の大市
毎年 4月・11月
8:00〜12:00

春と秋の年2回、開催場所を拡大して備前福岡の大市を開催しています。

開催場所:岡山県瀬戸内市長船町福岡(妙興寺西の市場小路~西小路、一文字うどん北側広場)
駐車場:一文字うどん、および妙興寺北隣など、無料の臨時駐車場が設けられます。

備前福岡の歴史

中世の商都の賑わいを再び

備前福岡は、1100年代に一級の王家(天皇家)領荘園「福岡の庄」として成立しました。九州の福岡は、1607年に筑前52万石の大名となった黒田家が築城の際、先祖ゆかりの地であるこの備前福岡から名を取り「福岡城」と名付けたことに始まり、それが福岡藩、福岡県、福岡市へとつながったと伝えられています。まさに、「(九州の)福岡を生んだ(備前)福岡」なのです。
当時の福岡は、南北を結ぶ吉井川の水運と、東西を貫く山陽道の陸運が交わる「結節点」に位置していました。さらに、福岡一文字派・長船派の刀剣や、隣町の備前焼といった、当時の日本を代表する産業地帯に囲まれ、山陽道屈指の都市・商都として大いに栄えました。その中心をなしていたのが「福岡の市」といわれ、その賑わいは、国宝・一遍聖絵に描かれた「福岡の市」の場面(1278年)からも、今に伝えられています。
それからおよそ700年の時を経た2006年3月、現代版「備前福岡の市」が産声を上げました。福岡の市史跡碑に隣接する竹藪を地元住民が切り開き、近隣の農業者・商工業者13組が出店した、手づくりの市がその始まりでした。やがて毎月第4日曜日開催の定期市として定着し、現在に至っています。4月と11月には「大市」として、備前福岡の大通り「市場小路」を舞台に、地域を挙げて盛大に開催されています。

私たちの想い

継続が力となるために、
進化を続ける

前福岡の市は、2026年3月に241回目を迎え、20周年という節目を迎えます。「継続は力」と言われますが、その歩みは決して平坦なものではありませんでした。 立ち上げ当初は、事務局が中心となって市全体を引っ張っていくかたちでした。「歴史教科書にも載る福岡の市」と言ってもお客様の心には響きません。知名度を高め、来場者を増やすために奔走した時期でした。
そうした中で、事務局の熱意が次第に出店者へと伝わり、市は「うちらの市」として主体的に関わる場へと変化していきました。運営も「役員会」が中心となり、若者や女性の参加を積極的に取り入れ、多様な視点や意見が市づくりに反映されるようになりました。 その結果、市は以前にも増して居心地のよい市へと近づいていきました。

新しい「みんなの市」を
めざして

備前福岡の市の大きな特色の一つに、お客様と出店者間の充実した「対話」があります。これは、生産者直売の対面販売だからこそのものです。生産者からの説明だけでなく、お客様からの質問・希望・感想など双方向のやりとりが行われます。そうした声の一つひとつが、次の市へとつながる大切なヒントとなり、改善や工夫へと生かされています。
備前福岡の市は、出店者とお客様でつくりあげる新しい「みんなの市」として、これからも進化を続けていくことを目指してまいります。

備前福岡の市出店者会会長 大倉秀千代

対 面

市の出店者は、すべて地元を中心とした生産者・加工業者・工芸家の直売です。作り手だから分かる情報(調理方法、育て方など)を、対話を通じてお伝えできます。

体 験

備前福岡の市では、毎月、出店者が順番に体験教室を開催しています。プロの技を家庭でも活用していただけるようお教えします。(2021年4月現在、感染症防止のため、体験教室を中止しています)

学 び

毎月の市の開催日には、備前福岡の町並み見学会を開催しています。ガイドと一緒に町歩きを楽しみながら、かつて生活用水として利用されていた「七つ井戸」や、国指定登録有形文化財「仲﨑邸」、備前福岡郷土館での国宝『一遍聖絵』デジタルミュージアムを巡り、中世の商都の歴史文化に関して学ぶことができます。
市場小路に面した「大河内邸DOMAギャラリー」では、吉井川での採取品や作品を展示。「備前福岡の市」開催日の8:00~11:00の間、自由に観覧することができます。

また備前福岡の市では、地域の歴史・文化の学びにとどまらず、生産者による農業体験なども開催しています。

メッセージ

変わるもの、変わらないもの。

「福岡の市」は今年で20周年を迎えました。
私が大学を卒業し、名刀味噌本舗で働き始めた年、福岡の市はまだ1年目でした。
一文字うどんの大倉さんを中心に、父の世代の方々が立ち上げた福岡の市は、少しずつ環境を整えながら、会場も出店者さんも時代とともに変化してきました。
始まった頃の会場づくりは、今とは比べものにならないほど手づくりでした。屋根のないやぐらに、前日から集まってシートをかけ、数人がかりで屋根を作るところからのスタート。日差しを防ぐために、すだれを使ったり、田淵いちご園さんから譲っていただいた使わなくなった遮光ネットを張ったり。お金はなくても、知恵と工夫を出し合いながら、少しずつ形にしてきました。今も会場づくりは、出店者会で話し合いながら、毎月「もっと良くできないか」を考え続けています。
小さな変化の積み重ねが、今の福岡の市をつくっています。
出店者さんも20年間でたくさん入れ替わりましたが、立ち上げ当初から変わらず出店し続けている仲間もいます。その変わらぬ想いに、新しい出店者さんの新鮮な意見が加わり、福岡の市は少しずつでも確実に進化しています。
20年前から変わらないのは、「生産者直売の朝市」というコンセプト。この想いをぶらさず続けてきたからこそ、今も多くのお客様に楽しんでいただけているのだと思います。
これからも変えていくべきもの、変わらず大切にするものをしっかり見つめながら、30年、40年、そして100年先まで続く「福岡の市」でありたいと願っています。

備前福岡の市出店者会副会長 高原隆平